先日のエントリの補足とか

なんだかスゴイ盛り上がりで、もう自分が書いた気がしない。とりあえず、ブクマの数もアクセスも落ち着いてはいるようなんだけど。


熱意に押されて、翻訳は許可しました。でも国内ほど注目はされないだろうとのこと。


しかも関自の従業員数は6000人。万一、あいつの息子らしいぐらいのうわさが立ったところで、それだけで解雇ってないだろう。
俺が勝手にやったことなんだし。早期退職なら、もういいんじゃね。充分働いたしさ、親父。


ま、親父にバレて勘当されて、ロスジェネのリソースを失うっていうのがキツいんだけど、大学時代貧乏しなかったのも、実家から通ってたからだしなー。


そのときはみなさん助けてくれるんだよ、ね。


でも、自分が育ってこれたのは親父のおかげで、関係を悪化させたくはない。


でもさあ、勇気ある発言とかいろんなところで言われたけど、数人しかしらないような機密情報を流したとかそんなのじゃないわけ。


だから俺も、割と不用意に書いてしまった部分がある。
実際、自分も親父の仕事について多くを知っている訳ではない。


例えば、大規模なコスト削減については、5月末の時点で発表されている。コスト削減、単に株主配当が増えるという話ではないだろう。この元記事の日経の読者はそうとしか思わないのだろうけど。


派遣や期間工が切られ、下請けの中小企業が切られる。そこには大量の失望が生まれる。当たり前の話だ。


また、生産調整としてクビを切られる派遣の問題については、以前から問題視されていた。


東富士工場が非常に広く人の配置がまばらなんて、そんなのは工場見学した奴ならだれでもわかりそうなことだ。


その上、関自の総従業員数は繰り返すが6000人もいる。自分の話なんて、誰かに聞けばわかることだ。


なんでそれが「貴重な証言」扱いされなきゃなんないんだ。


俺の書いた話なんて、マスコミが書けばいいことだろ?なんで俺がビクビクしなきゃなんないんだ。


事件の後、あまりテレビを見なかったんだけど、ちょっと今日は二つ秋葉事件の特集を見てみた。派遣の話を一切しないところもあって、提供の中には自動車会社が2社あった。あからさますぎる。


そんなに、スポンサーが大事かよ。


正直なところ、この件に関しては後はマスコミに任せたいと思っている。何のためのお前らだ。左系だけじゃなくて、こっそり東洋経済あたりにも期待している。


それから、自分の意見に対して、「派遣=犯罪者予備軍」との見方に短絡してしまうならそれは本意ではない。


工場系派遣の問題にずっと取り組んできたガテン系連帯のサイトには

http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/
その中で、派遣労働のしくみや問題点についての誤解や予断に基づく報道がいくつかあり、私たちは、派遣労働者に対する新たな差別や職場でのいじめが助長されかねないと危機感を深めています。「犯罪人予備集団の巣窟と化した人材派遣会社」、「最近は派遣社員絡みの犯罪が後を絶たない」などはその典型的一例です。

とある。


加藤容疑者の背景にあるのは派遣だけではい。派遣の環境は表面張力ギリギリの憎悪に注がれた最後の一滴だったと私は思う。


だからもちろん、派遣労働だけがすべてではないし、すべての派遣労働者が解雇されたからといって、このような憎悪を募らせるわけではない。


もし、今後、派遣はいつ犯罪を犯してもおかしくないという見方が広がり、差別的な扱いが広まってしまうならばそれは防がねばならないと思う。


また、派遣の問題に対して、今まで声を上げてきた人たちがたくさんいて、その人たちの地道の活動ではなく、このような卑劣な行為によって結果的に目が向いてしまうならば、それはテロに屈してしまったような歯がゆさがある。


それに元々前の文章はミクシニュースに書かれたものだった。犯人には裁判も弁護士もいらない、おいおい日本を中国以下の人権後進国にしてどうするんだという、アンチテーゼとして書いた部分がある。


これほどの反響は、はてなだったからで、
凶悪犯を見たら死刑!というしか脳のない奴にはサヨクが、殺人鬼まで担ぎあげて売名行為をしているとしか映らなかったかもしれない。


正直、加藤みたいなクズを担いでいるように誤解されそうな文章が評価されてしまったことに葛藤はある。


もし、うっかり加藤に共感してしまった人がいるなら言いたい。


死ぬな、そして殺すな。


お前の絶望は自分自身の至らなさのせいだけではない。貧困がもたらす5重の排除、家庭、企業、学歴、公的サービス、そして自分。


最後に自分の排除の中で、前の4つが見えなくなってはいないか。


俺はそんなに貧困じゃねえ、絶望して仕方の無い奴でも、未来へ希望が持てないこと、異性にモテないことはお前の至らなさのせいだけなのか今一度考えた方がいい。


だが、殺すな。絶対に殺すな。


ネットだとかゲームだとか、漫画だとか。孤独を埋めていた、お前の大好きなものたちを糾弾することしか奴らは知らないのだから。


それで何になる。


どうしょもない孤独に襲われたら、とりあえずケータイのメモリのア行から片っ端に電話をかけていけ、メモリが少なかったら、カ行でもいい。サ行でもいい。

誰もつかまらないかもしれない。

もしくは、つかまった奴が、マッチョで、自分の恵まれた体力や機転のよさだとか、経済だとか容姿だとかを、誰にでも自明のものと思い込み、
「がんばりが足らない」とか「お前が悪い」とか余計に傷つけてしまったりするかもしれない。


そうなったら、仕方がないから、野良猫捕まえろ、もちろん虐待とかするな、モフモフしろ。肉球いじれ。
猫がいなかったら、鳩でもいい、雀でもいい。


自分でも、民間療法みたいなつまんない対症療法でしかないことは分かっているが。


それから、関係ない人に刃を向けてはならない。お前の尊厳を知らぬなら、他人の尊厳を知らないかもしれない。
だが、刃を向けた人は本当はこの先、どこかで繋がれるかもしれない人々なのだから。


どこかでお前に尊厳を教えてくれるかもしれないのだから。今はまだピンと来なくても。


ただ、テロではなく何ができるのか、何が必要なのか、自分にもまだ良く分かっていない。

ねつ。

急に注目されて、どうする?

親父と会社の関係もあるが、私と親父の関係もあるぞ、とか。

親父のリソースに依存してきたから派遣でもなんとかなったけど、親父とコレが原因で対立してしまうと、
なんとか足元をすくわれないで済んでいるロスジェネのセーフティーネット:親が奪われて、
自分もホームレスに転落しかねないぞ、とか。

いろいろ考えているうちに、


熱でてきてしまいました。


さっき計ったら本当に熱あった。


すいません、翻訳等の返事はもうちょいまって。

よわいなー。俺。


あと、新しくメアドとりました。
何かご連絡、タレコミがある方はboiledema(´・ω・`) hotmail.co.jpへ。

(´・ω・`) を@に変えてね。


あとお見舞いのスター、およびポイントはお待ちしております。

なんかすげー!

一年近く放置プレイのサイトだし、何箇所かトラバ送って、
ブクマ20もつけば万々歳かな、
と思ってたんですが、すごい反響で正直ビビっております。


英訳についてなんですが、もうちょっと待ってください。


本人、英語は「ぼくぷっちょくん、君、何っちょくん」「あーはー」のレベルなので
誰かにお任せするしかないんですが。
(いや、あのCMが英語ではないことぐらいは分かる)


理由は、
○世界のトヨタと戦う心の準備がまだできてない

→あとのことは、すでに久米田先生に任せたくなっておりますが、ここでビビッてしまっては、
あまりにもチキンなので、この辺は周到に準備をしつつ、覚悟を決めたいと思っています。


○ウチの親父は何かにつけて大げさである。

→犯人は9日前に解雇通告を受けていたという報道も出ており、
http://mainichi.jp/photo/news/20080611k0000m040166000c.html
「解雇しなくてよくなった」は、事件後の後付や、バックレ防止のための嘘だった可能性もある

はてぶで指摘していただいた日経の経費削減のニュースもあるので、派遣全削減は間違いないんと
思うんですが、
http://car.nikkei.co.jp/news/business/index2.cfm?i=2008053012140c0

そのほかのディティールについては精査が必要だなと思っています。
自分の主観で感傷的になりすぎた部分もあるだろうし。

ミクシの足跡にガテン系連帯の方見つけたんで、ちょっと連絡をとってみます。

あと、公開するにあたってスペースはどこにすればいいんだというのもありますし。なんかここに置くのもなー。

それから、翻訳志望の方、ええ例のバックアップの件については試してみてください。お願いします。


ブクマありがとうございました。


(ところで、なんでも私にまかせるなーとか行って、次のマガジンで、絶望してくれませんかね)

【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式

なんか激しく放置プレイなんだけど、秋葉の事件について、犯人が働いていた工場は、父が正社員として長く勤めている会社のことなので、知っていることを書いておきます。


誰が見てくれるかわからないけど。
ミクシニュースでも書いたんだけど、瞬間最大風速で流れてしまうよりも、はてなに残しておいた方がいいだろうと。


関東自動車トヨタの関連会社で、下請けではなく、トヨタ車の生産ラインそのものを請け負っている。自動車部品工場という表現をするマスコミもあったけれど、それは正しくない。
トヨタ車として売られている自動車のプレスをし、組み立てをし、塗装をする。
トヨタ本体の一部だと思っても間違いではない。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080609k0000e040040000c.html
工場での担当は塗装ライン。月曜から金曜の週5日勤務で1週間交代で日勤と夜勤についていたが、勤務態度はまじめで、公休以外は休まなかった。時給1300円で月約20万円の収入があった。契約期間は今年3月31日までだったが、1年間更新されていた。

 派遣社員を6月末で200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者は、自分が対象ではないことを派遣会社から知らされていたという。


この部分、私が電話で父親から聞いていた話と食い違う。


少なくとも工場の正社員は6月30日付けで派遣はすべてクビと認識していたようだ。


期間工は契約更新しない形で順次数を減らすということ。
最終的には、正社員以外はすべて解雇する。


理由は、原油高による材料費高騰。しかも国内需要も伸びないので、引き続き好調な海外需要については、人件費コストの安い海外工場で生産する。


なんというか、これがトヨタのやり方か。トヨタの経営方針、在庫を抱えず、下請けからすぐに必要な分だけ部品を取り寄せるカンバン方式というのが有名だけど、


まさに、人間までカンバン方式なのだ。


自分たちが、労働者を買い叩いたせいで、若年層を中心に収入が減り、国内需要が減ってしまったら、海外市場は好調なのでとっとと生産拠点を海外に移転してしまう。


しかも、東富士工場は非常に広く、人の配置もまばら。親父いわく、「隣の人と100mは離れている」ウチの親父はいつだって大げさなので、そんなに離れちゃいないだろうけど、数十メートル単位で離れていると見ていいだろう。
休憩時間や出入りの時間などに意識しなければ人と会話をすることも無いそうだ。


しかも、ハケンは出入りが激しすぎていちいち顔も覚えていない。親父いわく、ハケンのことだから知らないだそうだ。まったく(怒)


犯行前に、ツナギがロッカーから消えていたことで、解雇されると思い込み激怒したとの報道があった。字面だけ追えばそんな小さなことで解雇なんて、と思う。


だが、彼の状況を鑑みるに、まともにコミュニケーションが成立していないので、ちょっとしたことにも過敏になってしまうだろう。
しかも、派遣会社の言ってることと現場の言われていることに食い違いがあり、
クビにはならないと派遣会社が言ったところで、会社側が希望する日まで働いてもらうための方便に見えてしまうだろう。


クビにすると言ってしまえば、本人がバックレたり、やる気がなくなったりして生産性が落ちてしまう。
そもそも、数ヶ月で人が入れ替わってしまうので、職に対するこだわりや企業に対する忠誠心が薄くなる。
ウチの父親によると4本閉じなければいけないボルトを、面倒になったある派遣労働者が2本しか閉めないで出荷してしまい、大騒ぎになったこともあったらしい。


また、多少契約期間が伸びたところで、経営方針として最終的に派遣を切るという方向性に変わりはない。
モチベーションの上がらない労働をさせられる時間が増えるだけであり、それはそれで苦痛である。


そういう状況下でツナギが無くなったとしたら、極めて非人間的な方法で、陰湿に解雇を告げてきたと勘違いしてもむべなるかな、だとは思う。


その上、派遣会社の日研や関自がマスコミに言っていることは本当なのか。犯人のクビは決定していたが、保身のために嘘をついている可能性はないか


だからと言って、無差別殺人に飛躍するのは、ムチャクチャである。許しがたい行為である。


だが、一方で企業側のその非人間的な扱いに愕然とする。


この記http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html事の
はてブコメントにhttp://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
「圧倒的に他者がいねぇ。完全にひとり芝居じゃないか。舞台の上には役者だけ、ほんとに怖い。」


というのがある。だが、そもそも犯人の環境は、他者と関われないシステムとして存在している。
見知らぬ土地に連れて来られ、社員からは顔を覚えてもらえず、あたかも部品の一部として明日の生活を奪われる。俺はボルトじゃねえ。
派遣同士のつながりというのはどれほどあったのかは分からないが、(ニュースを見ていると同僚同士多少はコミュニケーションがあったようだが)希薄だったのではないか。


他者と関わりと持てず、漫然とモチベーションの上がらない仕事をしながら明日の生活に怯える。
他者のいない生活の中で、自分ばかりが肥大してしまう。ツッコミすら入らないのだから。


彼女がいない、ということに対して相当の劣等感を持っていたようだけど、承認の象徴が「彼女」だったのではないか。
無論、背景には恋愛至上主義もあるだろうし、若い男なのでそれ相当に性欲もあるだろうが、友達でも親でも、頼れる上司でも、あるいは猫だろうが、代替は可能だったのではないか。少なくとも道を踏み外すほどにはならなかったのではないか。


犯人は他人を巻き込まず、一人で勝手に死ねばよかった、そう言う人は多い。裾野市なので富士の樹海は近い。だが、犯人があのまま秋葉に行かず、一人樹海に向かったとしても、誰も探しに行かなかっただろう。


派遣会社も、派遣社員の同僚も良くあるバックレとしか思わず、社員はいなくなったことも知らない。


そのことを思いついたとき私は全身が寒くなった。


身震いするほどの孤独がそこには存在する。


人間としてみなされていない人は、他の人も人間としてみなさない。凶行の背景には、凍えるほどの孤独が生み出す負のスパイラルがある。


繰り返すが、だからと言って、無関係な人を殺したことの言い訳にはならないが。


関東自動車でも他の会社と同様、派遣労働者を積極的に活用しはじめたのは、今から大体10年ほど前だと思う。
それまで、期間工として補充していた枠を派遣に変わるようになっていた。
父から聞いていた話だと、派遣会社によって賃金も待遇もバラバラで、おおむね期間工よりも賃金は安い。しかも雇用形態はきわめて不安定で、いつクビになるか分からない。


父からも、子供がいて派遣だけでは食べていけないから、工場労働の後に土方のバイトをしている人の話を聞いたことがある。
非常に優秀な人なのに、地元に職がない、学歴が無いなどの理由で派遣労働しか選択肢がない、わずかしか給料がもらえないなどの現状に父なりに歯がゆさを感じたらしい。


一方で、職に対するこだわりの無い派遣を見下しているようなところもある。
ロスジェネ真っ只中の私も現在デスクワークの派遣だが、自分の会社の派遣の待遇を見ているせいか、ずっと正社員になれと言っている。


ウチの親父は高校卒業後、18で関自に入社して以来、長く勤めている。


昼夜2交代の勤務で、キツイ仕事ではあったが、それなりに安定していた。
しょぼい家ではあるが、家も建てたし、私も大学に行かせてもらった。不満を言いつつも、トヨタの技術力に誇りを持っており、車にはこだわりがあり、かなり頻繁に乗り換えていた。


父と同じ会社で働いていても、派遣労働者達は、派遣である以上、父と同じようには生きれない。
持ち家どころか、自分の作った車をローンを組んで買うこともできないし、子供を大学にやることもできない。


まあ自分も似たようなもので、父のリソースに依存することで、犯人ほど絶望せずにいられる。皮肉ではあるけれど。


今回の犯行について、樹海に入っても誰にも気づかれず死ぬのは嫌だった。
己の存在で社会に爪あとを残したかった。そう思うなら、こんな選択肢にはまりこんでしまった彼の愚かさを呪う。


貧困の問題に対して、5重の排除というものがある。教育、企業、家庭、公的福祉、そして最後が自分自身からの排除だという。


どうしょうもない絶望に追い込まれた人は、自分の不甲斐なさを呪い、自分を追い詰めてしまうという。理由は本当は外にもあるのに。
ほとんどの人が絶望を前に勝手に一人で死んでいるのだ。


絶望の背景を他者に見出すことができたなら、それをなぜ別の手段に訴えられなかったのか。歯がゆくて悔しくて、悲しく憎らしい。

ああ、まったくお前はバカだ。バカすぎる。


トヨタと言って思い出す話がある、以前、一緒に働いていた人がかつて、銀座でホステスをしていたという。
そのときの顧客にトヨタの幹部がいたそうだ。


銀座で湯水のように金を使い、ある日幹部は彼女にドレスを送ったらしい。すっげえダサかったらしい。
ここ数年、大企業幹部の収入は増え、一般労働者の収入は減った。


各地の工場で派遣労働者が買い叩かれるその一方で。


安易な手段に訴えても、嗤う奴は嗤ったまま素通りするのだ。


それからもう一点、ここ数年盛り上がってきた派遣労働をめぐる運動について、非常に悔しい点がある。


関東自動車は最初に述べた通り、派遣労働をすべて切ろうとしている。親会社のトヨタそのものがそういう意向である。


派遣労働をやめてしまうことで、派遣問題そのものが無きものになってしまう。
無論、国内需要が減ってしまったのも原因だが、コストがかかって組合とかが絡んでウルセー派遣使うなら、海外に移転してしまった方がいいと思われてしまったかもしれない。


派遣はなくなるが、日本の雇用そのものが空洞化し、国外に移転する。


派遣がなくなった代わりに、失業者が増えてしまう。プレカリアート運動を密かに応援していた私としては
「お前らが余計なこと騒ぐから」と後々言われないか心配でもある。


最後に亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


随分犯人に同情的な話になってしまいました。無論、犯人は許されてはなりません。その点は強調しておきます。

会社から近いから秋葉に線香あげに行って来ようかな。



*ブクマありがとうございます。注目されたので父の情報を減らしときました。まあ、数千人規模の会社なんで分からないとは思うんだけど。そんなに重要な情報じゃないしね。父の情報として、大げさはいいでしょうw

ブクマで引用した人は、情報削っとくようにお願いします。

多分、自分は壁とか超えようと思うと空回る

自分はもうこれ以上は仕事できない、というところから5回くらいは壁を越えられる気がする
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20070727/1185575866


釣られてみる。

ブクマとか、トラックバックとか、「本当に死んだらどうする!」とか「根性主義のわずかな匂いにも吐き気をもよおす」とかあったけど、

そもそも、自分の人生において、自分の限界を超えたガムシャラな頑張りが実を結んだことってなかったな、とまず思う。

だから、ワープアなのかもしんないけど。

まず顔が怖いんで、必死になると誰も近づかなくなるw
周囲とは衝突し、恋愛は重いと言われw 試験には落ち。
結局自分の出力を150パーセントぐらいに上げてしまうと、持たないし、全力でクラッシュしてしまうんだ。
んで、「努力なんて報われない」「何やったってダメ」ってしばらく自分の出力が10パーセントぐらいに落ちるの。

自分としては、80パーセントぐらいの出力で生きているほうが周りともうまくやれるし、そういうほうが結果的にうまくいってたな。

身体や精神を壊すって以上に、限界を超えた頑張りって結果を残せるのか、その頑張りのぶん報いは来るのかって実のところ微妙じゃないか、とも思う。

死ぬ気でやれ!は結局、80パーセントぐらいの出力でそれなりやってきたことより有利なのか。

これはオレのライフワークです!魂を込めました!って作品が傑作とは限らなかったりするじゃないですか。

むしろひとりよがりすぎてついていけなかったり、構想が壮大すぎて途中でポシャったりする。

ああ、アレだ。シェンムー

今のところ、自分はIT業界の外にいる訳なんで詳しくはわからないけど、せっかく気合入れて組んだプログラムなのに、混入りすぎてサーバーを走らなくて、簡単な奴に結局組みなおしとか、
すっごい凝ったサイトを作ったけど、クライアントから階層が深すぎるとケチがついて、結局情報量を半分に、とか結構ありそうな気がする。

壁を越える!みたいな気合は往々にして空回りするんだ。

そういえば前にタモリが新人のADとかで

「自分の限界を見たいんです!とかいう奴ぁやだね」

って言ってたのを思い出した。まあ、5回も壁を越えらんないよと思った人は、タモリズムで行こうぜ。

生きてはいます。

なんだかしばらくまた放置プレイだけど、結局働き始めちゃったのでブログを書けなかったりしますよ。ミクシでは適当なこと言ってるんだけど。


住民税高すぎだから(苦)働かなきゃ払えませんよ。


今度は偽装請負なしだけど、所得税とは別に、謎の「その他支給課税」なるものが2000円引かれてるし、短期だからまあ、契約期間は満了できるだろうと思ってたんだけど、こんどは胸先三寸で即日解雇を振り回している模様。
突然来なくなった奴がいて、いやんなって辞めたんだろう、と思ったら、上がいなくなった奴とは別の奴のことを、「アイツは使えないから契約満了まで待ってられない」なんて堂々と話していやがってかなり鬱。いなくなった奴もそう言われて去ってったのか。


もうどこもかしこも腐ってやがります。


契約は8末までなんで、法律上は満了できるはずなんで、自分が即日解雇されたら、その分の給料保障しろと訴えて出る気ではいるんだけど。ヘタレなんで面倒くさいことはしたくないので、満了したいところ。


ところで、昼の11時ごろ出かけてって、夜の12時ごろに帰ってくる生活パターンなんで、夜中の2時ごろ寝て、朝の10時ごろに起きてて、寝てばっかでブログ書く時間があんまり無かったりする。


電車の中でも1時間ぐらい寝てるんで一日9時間ぐらい寝てるよ。


朝暑いのに、低血圧なんで起きれないんで、夢見が悪い悪い。本当は8時ごろおきていろいろやりたいんだけ起きれないし、かといって寝る時間を朝の4時まで繰り下げてしまうと、普通の生活パターンに戻せ無そうだし、とロシア日記が更新されないことの言い訳。


本は帰りの電車の中で読んでる。新自由主義礼賛言説をふりかえる。2000年ごろの竹中平蔵とか村上龍とか、本気で凄い。


経済礼賛、競争万歳。


今読むとドン引き。竹中は人頭税こそがすばらしい税金!とかのたまってるし、税金は貧しい人もみんなが負担するものです!そうでしょう!とか鼻の穴広がってるし、


村上は村上で、中田英寿に入れ込んで、中田みたいのを、次世代の日本人の姿だっていって、一緒に風呂とか入ってるし。
中田の性格の傲慢さを村上龍が押し上げ、村上龍は次世代の日本人の姿として、中田をモデルにし、新自由主義を煽る、みたいな共犯関係があったんだと思う。

最近の格差をめぐる言説を見てると、左派はやっぱ内ゲバが好きだよなあ。格差が肯定されたことに対して、結局左側の誰かが防ぎきれなかったことのせいにしちゃう、もしくは分かりやすく右派、産経批判に飛んじゃうか。

そうじゃなくて、むしろ批判されるべきは、2000年ごろの日経新聞の領域なんだ。竹中は批判されてるけど、もっと村上とか批判してもいいと思うんだ。

自己責任だのリスクをとるだの、自分がヘタレのくせに声高に言ってた奴ら、実際に企業の人事担当とかしてる奴は、別にフリードマンとか読んでないでしょう。
せいぜい、「あの金で何が買えたか」とか、「カルロスゴーン日本を語る」とかそういうところから言葉を持ってきてたんだと思う。

というか、もっと仔細になぜ格差が肯定されたのか、追っていきたいけど、集中力がないのでヘタれています。

ロストジェネレーションとして生きて


なんで、ロシア日記を更新しはじめたかというと、


暇だから。


訳あって無職であります。


派遣でコールセンターとか事務とか転々としてたんだけど、サポート系のコールセンターの契約の打ち切りを突然言い渡されたのが今年の3月。また、その理由が良くわかんなくて、休みが多いとかだったんだけど、一冬でノロウィルスとインフルエンザに両方やられたら仕方ないじゃん。要はもっと単価の安い別の会社に切り替えたかっただけらしい。
争おうかと思ったけれど、面倒くさかったし、そんな会社にしがみついても仕方ないやって、辞めて2週間ぐらい家でゴロゴロ。そしたら、たまたまあまり評判の良くない、派遣会社のS社から連絡が来たんで、暇だということを伝えたら、すぐに仕事を紹介してもらえて、3月末から事務で働き始めることに。


初日に研修で行ったら、会社名が違う。担当者も違う。仕事内容も全然違う。

研修先の企業名が違うので、確認したら、あるIT系企業の請負会社の子会社に派遣されるってことだった。仕事先はIT系企業の中で、そこの社員と一緒に働く。
つまり、あるIT系企業の仕事をするんだけど、自分が登録している派遣会社のS社とその企業の間には、別の会社が2社挟まっているのだ。


当然混乱する。一体、誰の指示で動けばいんだ?


というか、そういう契約体系だったということを把握できるまでに3日かかっている。それまでは、誰が担当者なのかもわからなかった。


さらに、IT系企業の社員には請負会社の名前までしか明かしてはいけなく、その子会社と、派遣会社の名前は絶対に言ってはいけないってことだった。



何それ?



しかも、製図の端末も今までに扱ったことがないし(CADを簡単にしたみたいな奴だった)エクセル、ワードでの入力作業と聞いていたのでまずビビる。


派遣会社の給料は時給だけど、請負会社の方はIT企業から出来高制で支払われているため、残業されると困るらしく、定時ないし一日一時間ぐらいの残業で帰宅できるのは楽だったので2ヶ月続けてみた。
雇用関係が複雑で、しかも仕事内容が聞いていたのと全然違うようないい加減さは、労災があった場合にどこが責任を負うのか分からない。自分が重大なミスを犯してしまったらフォローしてくれるのはどこの会社か分からない。そもそも、他のミスを一番立場の弱いところに押し付けられる危険性があるな、と判断したので、まあ人間関係も良くなかったし辞めました。


調べてみると、偽装請負が発覚した後は、こういう最終雇用主が分からないパターンというのが増えているそうで。


次の仕事を探さなきゃなんないんだけど、その前に思う。




なんでこんなに買い叩かれているんだろう。



辞めたその日に、買ってきたのがこの本。

http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8D%EF%BC%81-%E9%9B%A3%E6%B0%91%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E9%9B%A8%E5%AE%AE-%E5%87%A6%E5%87%9B/dp/4778310470

『生きさせろ! 難民化する若者たち』雨宮処凛(太田出版)

(なんだよー、アフィリエイトしようと思ったら、はてなってタダじゃないのかよー)


雨宮嬢怒っております。


雨宮嬢自らと、実弟の体験を踏まえた上での渾身の一冊。フリーター、派遣など非正規雇用で買い叩かれるか、正社員となれたとしても長時間労働ですり減らされるか、という若者の不安定な実態について怒りの著書。不安定な労働者をプレカリアートと呼ぶ。


怒りのパワーでガンガン筆を進めるので、客観性にはやや欠けるかと。
利益と効率性の上に、労働力が買い叩かれているのは問題なのだけど、じゃあ労働者の賃金と地位を向上させたら、もっと安い労働力を求めて、さらに中国やインドに仕事が移転して、国内の仕事そのものが減るんじゃないの?とも思うけど、その辺の記述はなし。


でも、そういうのは彼女の仕事じゃないのかもな。そういうのはどこぞの偉い先生の仕事で、とりあえず、間違っているんだ、怒ろうぜ!というパワーが、著作のスピード感をあげていて、スピード感がある故に、偉い先生の書くものよりも、引きつける内容になっている。



買い叩かれる労働力でしかないならば、余計な悩みをしないために、愛国心とかスピリチュアリズムで自分を騙そうとも思ったけど、結局ムリだったので、(つか本当にスピは考えたw)
いろいろ読むべきなんじゃないかと。逆にネオリベを進めていた側の言説を追っていきたいと思った。村上龍とか竹中平蔵とか読み返すのもありだと。

で、買ってきた。(ピンボケじゃー)



上段
「犯罪不安社会」浜井浩一 芹沢一也光文社新書
下流志向」内田樹講談社
「ルポ正社員になりたい」小林美希影書房
偽装請負朝日新聞社特別報道チーム(朝日新聞社
「労働ダンピング」中野麻美(岩波新書
格差社会 何が問題なのか」橘木俊詔岩波新書

下段
労働市場改革」島田晴雄 太田清(東洋経済新報社
JMM Vol.13 未来のあるフリーター未来のないフリーター」
村上龍NHK出版)
「経済ってそういうことだったのか会議」竹中平蔵 佐藤雅彦
日本経済新聞社


買いすぎ。


上段は最近の格差社会系の本。(一冊違うのがあるけど)

下段は00年ごろの改革路線の本。


上段は新刊だけど、下段はブックオフで。竹中平蔵佐藤雅彦の「経済ってそういうものだったのか会議」が100円で手に入ったのは収穫。
まだビレバンピタゴラスイッチ本と一緒に新刊が平積みになってたからね。
ビレバンなら、むしろ「生きさせろ!」のほうをおくべきだと思うんだけど。


経済の本って相手にされずすり抜けていくクズ本が多いなかで、売れまくったこの本は当時の雰囲気を語る上でもはずせないと思う。(というか某ブックオフでは、経済書の100円コーナーのとなりが、竹内文書とかの超古代史本だったw)

自分らが社会に出たころは平成不況の真っ只中で、これからは規制緩和で自由競争で、がんばった奴は頑張った分だけ、実力のある奴は実力のある奴だけ、報われるみたいな言説が巷に溢れてて、就活の頃は嫌ってほど聞かされた気がする。


実力が無いから、こんな3流大学でくすぶってんじゃん、


とは思ったけど、これから頑張ればいいのかな、とも思っていたりした。学歴じゃない、年齢じゃない、なんていう言説も多かった。

とはいえ、じゃあ学歴じゃなく年齢じゃなく門戸が開かれたかって、たぶんそうじゃなかったんだろう。

それに、 雇用主も労働者も「不況だから」「改革だから」とあまりにも置かれた状況を自明のものと受け取りすぎていたような気がするんだ。


例えば100社近く就職試験を受けて、それでも受からなくて、フリーターになって、残業代もつかずに働いて、それでも「フリーターが社会問題」といわれるような状況を甘受していたことは果たして「不況だから仕方がない」「仕事があるだけまし」なことだったのか。


さらには、援交だとか、酒鬼薔薇、携帯電話の普及によるマナーの云々だとか、次代を担う存在として育てるものではなく、「規範意識のない他者」としての若者論が背景あったと思う。


実際の少年犯罪は増えていなかったわけで、世代としてそれまでの若者と違うところがあったとしても、明らかに、年長世代から実態よりも輪をかけて他者と見られていたんじゃないか。


「昔のワルは違った」とか言ってもそれは印象論以外の何者でもなく、犯罪発生率では横ばいもしくは縮小傾向にあったわけだし。フリーターという雇用形態でコストダウンを図っておきながらも、わけの分からない他者としかみなさないから「遊んでいてケシカラン!」と共感可能な存在にはならない。


「生きさせろ!」を読んでもう、これは女工哀史だなって思った訳で、右傾化に対して現在は昭和初期の再演とはよく言われるけど、むしろ19世紀の再演なんじゃないかな、とも思った。


事態は複雑で、こないだバンキシャ見てたら、北朝鮮が一部韓国企業を受け入れている開城(ケソン)の工業団地では、北朝鮮人労働者の月収が2ドルらしい。



2ドルて。



今後の国際状況によっては、日本企業が北朝鮮に進出っていうこともありうるかもしれない。


新自由主義の隆盛は、日本においては共産主義の崩壊の直後に来ているわけで
19世紀の経済状況のカウンターとして、共産主義が生まれたわけなんだけど、100年後の共産主義の失敗が、19世紀に立ち返るような保護なき自由競争を正当化していたんだよな。


もちろん、共産主義は失敗したわけで、そこには立ち返れない。


ただ、古典主義的な市場にすべてを任せておけばいいっていう考え方と、スウェーデンのような社会民主主義では、実のところどちらが良いのかっていう結論はない。


ただ、スウェーデンとは経済規模が違うわけで、さらに中国とか東南アジアとか、さらには北朝鮮のような人件費の安い場所と地理的に近くて、国内賃金を上げれば産業の流出を招くというのは分かった上で、それでも違うと思う。家が横須賀なんで、いざとなったら真っ先に死ぬのは自分なので、赤木君のように「戦争起こせ!」とは思わないけれど。


もうね、なんか意気入ってる。もっと調べて出版社に原稿持ち込みしたいぐらいw
暇なんで、一発あてにエロゲのシナリオでも書こうかなと血迷ったりしたけど、むしろ書きたいのはこっちだ。


読んだら、いろいろアップします。